- 2025.08.14
格安SIM乗り換えのベストタイミングはいつ?失敗しない完全ガイド

格安SIMへの乗り換えを検討しているものの、「いつ乗り換えるのがお得なのかわからない」と悩んでいませんか。
乗り換えタイミングを間違えると、二重支払いや違約金で余計な費用がかかってしまう可能性もあります。
この記事では、格安SIMを乗り換える最適なタイミングと各キャリアごとに具体的な手順を詳しく解説します。
正しい知識を身につけて、お得に格安SIMデビューを果たしましょう。
目次
【結論】格安SIM乗り換えベストタイミングは「月末」
格安SIMへの乗り換えで最も最適なタイミングは、「月末」です。
多くの格安SIM会社では初月料金が日割り計算されるため、月末に契約してもその日の料金しか発生しません。
しかし、大手キャリアは違います。
解約月料金が日割り計算されないため、月初に乗り換えてしまうと、1日しか使っていなくても1か月分の料金をまるまる支払うことになります。
例えば、ソフトバンクのペイトク無制限プラン(月額7,128円)を8月5日に解約しても、8月分の料金は満額7,128円での請求です。
もし日割り計算される仕組みだったら、1日あたり約230円(7,128÷31)で、8月5日までの5日間の利用料は、約1,150円(230×5)で済むはずですが、大手キャリアではそうはならずに、1カ月分の請求額7,128円を支払うことになります。
それならば、月末に支払わなければならない大手キャリアの1カ月分の請求金額から少しでも安く済むよう、格安SIMを月末に乗り換えれば、支払いの無駄を最小限に抑えられます。
ただし、キャリアによって締め日が異なるため、自分の契約内容を事前に確認してみましょう。
大手会社の携帯会社の乗り換えタイミングはいつ?締め日を把握して乗り換え手続きを進めよう!
携帯のキャリアによって料金の締め日が異なるため、ご自身が契約している大手携帯会社の締め日を確認して、その直前に乗り換え手続きを完了させるのがベストな乗り換えタイミングです。
ドコモ・au・楽天モバイルは月末締め、ソフトバンクは20日と末日の2通りです。
締め日別の最適な乗り換えタイミングは、以下の通りです。
キャリア | 締め日 | 解約日(MNPをする場合) | 解約日(MNPをしない場合 |
---|---|---|---|
ドコモ | 月末 | 28日~31日 | 自動解約のため必要なし |
au | 月末 | 28日~31日 | 自動解約のため必要なし |
ソフトバンク(20日締め) | 20日 | 15日~20日 | 自動解約のため必要なし |
ソフトバンク(末日締め) | 末日 | 28日~31日 | 自動解約のため必要なし |
楽天モバイル | 月末 | 28日~31日 | 自動解約のため必要なし |
各キャリアの締め日は、会員サイトやカスタマーサポートに問い合わせてみましょう。
格安SIMへ新規で乗り換える場合の料金体系 具体例
先述しましたが、格安SIMの多くは、利用開始月の料金が日割り計算される仕組みを採用しています。
例えば、他社から乗り換える(MNP転入)で月額3,000円のプランを8月28日に契約した場合、8月分の料金は4日分の387円のみの請求です。(3,000÷31日×利用分の4日)
この場合、8月に発生する料金は、今まで契約していた大手キャリアと新たに乗り換える格安SIM会社の2つの会社から請求されることになります。
具体的な料金は、以下の通りです。
【今まで契約していた携帯会社】 8月分の月額料金が満額請求。(例:5,000円のプランなら5,000円)【乗り換え先の格安SIM】日割り計算された8月分の料金(約387円)(=月末の料金は5,000円+400円で5,400円) |
月末に乗り換えれば、大手キャリアの請求額は満額取られるとしても、日割りの格安SIMの初月料金は安く済ませられますよ。
月末以外にも!格安SIMの乗り換えを検討すべき4つのタイミング
格安SIMの乗り換えは、月末が基本ですが、場合によってはそれ以外のタイミングが最適な場合もあります。
例えば、キャンペーン開催期間、端末の劣化、分割払い完了、プラン内容への不満などは、月末を待たずに乗り換えを検討すべきサインです。
長期的な節約効果を考えると、完璧なタイミングを待つより早期の行動が重要です。
ここでは、月末以外の乗り換え検討タイミングについて具体的に解説します。
①キャンペーン開催期間中の乗り換え
格安SIM各社が実施するキャンペーンを活用することで、月末乗り換えよりもお得になる場合があります。
特に新生活シーズンの3月やゴールデンウイーク、年末商戦の12月は各社が売り上げを競う時期であるため、キャンペーンが多く開催される傾向にあります。
季節ごとのキャンペーンで主なものは、以下の通りです。
春の新生活シーズン(3月~4月)
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夏のボーナス時期(7月~8月)
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年末商戦(11月~12月)
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代表的なキャンペーンはどんなものがある?
キャンペーンを最大限活用するコツは、複数の格安SIM事業者を比較検討することです。
現在行っている代表的なキャンペーンを見てみましょう。
例えばahamoでは、他者からの乗り換えでdポイント20,000ポイントをプレゼントするキャンペーンを実施しています。
楽天モバイルでは、Rakuten最強プランの乗り換えで、14,000ポイントのプレゼント。
IIJmioでは、最安500円からのスマホ大特価セールを行っています。
同時期に複数社がキャンペーンを実施している場合が多いため、特典内容、有効期限などを常にチェックしておきましょう。
②利用中のスマホが劣化してきたタイミング
現在使用しているスマホに不具合や劣化が見られる場合は、機種変更と同時に格安SIMへ乗り換える絶好のタイミングです。
例えば、「バッテリーの持ちが悪くなった」「画面にヒビが入った」「動作が遅い」などの症状は、端末の寿命が近づいているサイン。
新しい端末とセットで格安SIMに乗り換える、ベストタイミングです。
以下のような症状が出ている場合、格安SIMに乗り換えてはいかがでしょうか?
(バッテリー関連の問題)
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(動作性能の問題)
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(物理的な損傷)
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古い機種の下取りサービスを活用する手もありますよ。
例えば、楽天モバイルでは「スマホ下取りサービス」で最大137,750円の下取り価格を提示しています。(※iPhoneの場合)
画面割れがあっても減額査定で買い取ってもらえるため、完全に壊れる前に乗り換えを検討しましょう。
関連記事:【2025年6月最新】楽天モバイルの口コミ・評判からわかる「良い・悪い」を徹底比較!
③データ使用量やサービス内容に不満を感じたタイミング
現在のプランでデータ量が足りなかったり、余りすぎている場合は、格安SIMへ乗り換える良い機会です。
大手キャリアのプランは大容量・高価格帯に偏りがちですが、格安SIMなら1GBから無制限まで幅広い選択肢があります。
ご自身に最適なプランを、見つけてみましょう。
また、現在のプランで不要なオプションサービスを契約しているなら、格安SIMへの乗り換えを機に契約を見直してみてもよいかもしれません。
具体的な不要なオプションサービスには、以下のようなものがあります。
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これらのオプションが本当に必要かを見直し、格安SIMでより安価な代替サービスがないか検討してみましょう。
④利用中のスマホの分割払いが終わったタイミング
大手キャリアで端末を分割購入している場合、分割払い完了のタイミングでの乗り換えで経済的負担を軽くできます。
端末代の残りが少ない状態での乗り換えは、月額料金の削減を最大化できるからです。
特に「端末購入プログラム」を利用している場合は、機種変更から2年を目安に乗り換えを検討することをおすすめします。
大手キャリアの端末購入プログラムと乗り換えタイミングは、以下の通りです。
ドコモ「いつでもカエドキプログラム」の利用
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au「スマホトクするプログラム」
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ソフトバンク「新トクするサポート」
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分割払い状況の確認方法は、各キャリアの会員サイトで「分割支払金残額照会」や「割賦契約照会」から確認できます。
乗り換えタイミングで注意すべきこと
格安SIMへの乗り換えを成功させるためには、タイミング以外にも重視すべき点があります。
MNP予約番号の有効期限、二重払いの最小化、締め日直前の乗り換え、キャンペーン活用による料金負担軽減などです。
これらの注意点を理解し、適切な準備をしましょう。
MNP予約番号の有効期限管理
MNP予約番号には発行日を含めて15日間の有効期限があり、多くの格安SIMでは申し込み時点で有効期限が10日以上残っている必要があります。
期限切れによる手続きの遅れを防ぐためには、予約番号取得から申し込みまでのスケジュールを立てておくと安心です。
月末乗り換えを狙う場合は、逆算してスケジュールを組みましょう。
格安SIMのMNP予約番号の有効期限を整理すると、以下のようになります。
格安SIM | 申し込み有効期限 | その他 |
---|---|---|
UQモバイル | 予約当日を含めて15日間 | オンラインショップでの申し込みの場合5日以内 |
ahamo | 15日間 | 転入先により10日以上必要 |
ワイモバイル | 発行当日を含めた15日間 | |
IIJmio | 予約番号発行日を含め15日間 | IIJmioお申し込み時に、MNP予約番号の有効期間が7日以上残っている必要あり |
mineo | 取得日も含めて15日間 | mineo通信サービスを申し込んだ時点で、「MNP予約番号」の有効期限が10日以上残っている必要あり |
OCNモバイルONE | 予約日の当日を含む15日後 | |
だれでもモバイル | 予約発行日を含めた15日間 | MNPの有効期間が7日以上残っている必要あり |
月末乗り換えを目指す場合の理想的なスケジュールは以下の通りです。
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土日祝日や配送の遅れも考慮し、余裕を持ったスケジュールを組んでくださいね。
特に年末年始やゴールデンウィークなどの長期休暇期間は、配送や審査に通常より時間がかかる場合があります。
MNP予約番号が期限切れになった場合でも再発行は可能ですが、手続きの手間を避けるためには、無駄のないように計画しておくのがおすすめです。
このような手間を省けるサービスが誕生しました。
2023年5月から開始されたMNPワンストップサービスです。
このサービスなら、組み合わせで予約番号なしでの乗り換えが可能です。
ただし、ドコモやau、ソフトバンクや楽天モバイルなど対応事業者が限られているため、事前の確認が必要です。
二重払いを防ぐための具体的対策
大手キャリアの解約月料金と格安SIMの初月料金の二重払いを完全に避けることは難しいかもしれませんが、適切に対処すれば二重払いの負担を最小限に抑えられます。
解約タイミングの調整、日割り計算の有無確認、キャンペーン活用による相殺などが主な対策です。
二重払いを最小化する具体的な方法は以下の通りです。
①締め日直前の乗り換え
旧キャリアの締め日を確認し、締め日の2〜3日前に新しいSIMへの切り替えを完了させましょう。
多くの格安SIMは初月日割り計算のため、月末近くに契約すれば初月料金を大幅に抑えられるからです。
例えば、月額3,000円のプランを月末3日前に契約すれば、初月料金は約300円で済みます。
②キャンペーン活用による料金負担軽減
大型キャンペーンの特典で料金負担を軽減する戦略です。
例えば、15,000円のキャッシュバックがあれば、旧端末の分割支払いの残債がある場合にも、その15,000円を返済分に充てられます。
結果として、実質的な負担額を抑えられるというわけです。
携帯乗り換えタイミング:キャリア別詳細ガイド
ソフトバンク、au、ドコはモで料金締め日や解約時の取り扱いが異なるため、それぞれのキャリアに応じた乗り換えタイミングを知っておくことが大切となります。
ここでは、各携帯キャリア別に最適な乗り換えタイミングを詳しく解説します。
①ソフトバンクからの乗り換えタイミング
ソフトバンクからの乗り換えでは、月末締めの料金体系と解約月満額請求を考えてスケジューリングを立てましょう。
ソフトバンクは解約時の日割り計算を行わないため、月末近くでの乗り換えが最も効率的です。
MNP予約番号の取得から開通までに2〜3日かかることを想定し、25日頃までには新しいSIMの申し込みを完了させることをおすすめします。
ソフトバンクからの乗り換えで特に注意すべきポイントは以下の通りです。
【料金締め日の確認】
ソフトバンクは基本的に月末締めですが、契約時期によって20日締めもあります。
オプションサービスの一部は日割り計算される場合もありますが、解約月の基本料金、通話料、データ定額料の満額請求です。
例えば、ペイトク無制限プランの場合、満額請求だと9,625円の請求です。
My SoftBankの「料金・支払い管理」から締め日を確認できるので、確認してみましょう。
20日締めと月末締めのだいたいの最適な乗り換えスケジュールは、以下の通りです。
【ソフトバンクの最適な乗り換えスケジュール(20日締めの場合)】
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【最適な乗り換えスケジュール(月末締めの場合)】
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ソフトバンク系の格安SIMを選選ぶなら?
同じソフトバンク回線を使用する格安SIMなら、SIMロックの解除が不要で乗り換えできます。
ソフトバンク系の格安SIMのプラント料金体系は、以下の通りです。
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②auからの乗り換えタイミング
auの毎月の料金の締め日は、月末締めです。
こちらもソフトバンク同様に、MNP予約番号の取得から開通までに2〜3日かかることを想定し、25日頃までには新しいSIMの申し込みを完了させることをおすすめします。
そのため、締め日直前での解約が最も効率的でしょう。
【auの最適な乗り換えスケジュール】
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au系の格安SIMを選ぶなら?
au回線を使用する格安SIMなら、以下のブランドがよいでしょう。
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③ドコモからの乗り換えタイミング
ドコモの締め日は毎月月末締めですが、解約するタイミングは契約プランによって異なります。
そのため、25日前後に解約手続きをして新しい格安SIMの申し込みを完了させておけば間違いないでしょう。
【ドコモの最適な乗り換えスケジュール】
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ドコモ系の格安SIMを選ぶなら?
ドコモ系の格安SIMを選ぶなら、以下のブランドがよいでしょう。
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④楽天モバイルからの乗り換えタイミング
楽天モバイルは日割りで計算されるため、データ利用料に応じての請求となります。
そのため、データ容量の使用状況に応じて解約手続きをしてから新しい格安SIMの申し込みを済ませておけばよいでしょう。
おすすめのタイミングは、月額のデータ利用料が3GBから20GBの間のデータ使用料の場合は、途中での解約で問題ありません。
月の中旬までにすでに20GB利用しているならば、以降は「ギガ無制限」で3,278円となるため、月末のタイミングで解約がよいでしょう。
ただし、15分(標準)通話かけ放題、国際通話かけ放題、Hulu、楽天モバイル買い替え超トクプログラムなどのオプションサービスに加入している場合は、月額料金の満額請求となります。
楽天モバイルの各請求時期は、以下の通りです。
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【楽天モバイルの最適な乗り換えスケジュール】
楽天モバイルは日割り計算のため、どのタイミングでも大きな損失はありませんが、以下のスケジュールが効率的です。
(月末まで利用しない場合)
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(月末まで利用する場合)
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楽天モバイル解約後の格安SIMを選ぶなら?
楽天モバイルで使用していた端末は基本的にSIMフリーのため、どの格安SIMでも利用可能です。
主要な格安SIMのプランと料金体系は以下の通りです。
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まとめ:あなたの最適なタイミングを見つけよう
今回は、格安SIMの乗り換えタイミングや乗り換えの際注意すべきことなどについて解説してきました。
格安SIMへの乗り換えでは、「月末」が基本です。
大手キャリアの携帯は月の使用料を支払わなければなりませんが、新たに契約する格安SIMは日割り計算です。
そのため、月末のタイミングで格安SIMを契約することで無駄な出費を抑えられます。
最適タイミングを理解しつつ、個人の状況に合わせて柔軟に乗り換えタイミングを見極めましょう。
そのほか、乗り換えを検討すべき主なサインは以下の通りです。
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このような状態になっているなら、月末を待たずに乗り換えをしてもよいでしょう。
ご自身の最適な乗り換えタイミングを見つけて、お得で快適な格安SIMライフを始めてください。
格安SIMに関しては、下記の記事も参考にしてみてくださいね。
【2025年最新】電波が良好で速い格安SIMランキング|料金・速度・利用目的別に徹底比較」
もし、格安SIMに乗り換えを検討しているならば、「だれでもモバイル」という選択肢もあります。
だれでもモバイルの特徴は、以下の通りです。
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何らかの事情で携帯ブラックになっていたり、クレジットカードが使えなくなっていたりする方には、適したサービス。
それが、だれでもモバイルです。
月額料金は、1,990円からとなっています。
もし、気になる方は、だれでもモバイルもご検討くださいね!